歯が痛い、歯に穴があいている、歯がしみる、入れ歯が合わない、歯の色や歯並びのご相談など、お口に関するお悩み全般に対応いたします。治療に当たっては、十分な検査、ご説明のもと、一人一人に合った治療計画をたてていきます。
歯周病は、お口の中の細菌の感染によって引き起こされる炎症性の病気です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないと、そこに多くの細菌が住みつき、歯ぐきの
が「炎症」を起こし赤くなったり、腫れたりします(自覚症状が感じられないので厄介です)。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目がの溝が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨といわれる顎の骨の部分)が溶けてしまい歯が動くようになり、最後は抜け落ちて
しまいます。
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。
これらの細菌の一部は時間が経つとネバネバした細菌に変身し、歯の表面にべったりと
くっつきます。
これを歯垢(プラーク)と言い、粘りが強くうがいをした程度では取れません。
この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病を引き起こします。
歯と歯ぐきの間に残された歯垢(プラーク)
これらのネバネバに変化した細菌はや固くなった歯石は新たな細菌をつきやすさせ、付着したネバネバに変化した細菌は歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
これらの菌を取り除くには、ネバネバの連鎖を破壊する道具が必要です。
また、細菌は3か月ほどでネバネバに変化するとデーターが出ています。なので歯科では
3か月に1回のメンテナンス(歯科プロが歯科専門の道具で歯をお手入れする)有効です。
近年,歯周病が糖尿病・心臓疾患・動脈硬化・誤嚥性肺炎・早産・低体重児出産・骨粗しょう症・腎炎・関節炎といった全身疾患の「リスクファクター」(病気の原因となる危険因子)となることがわかってきました。
糖尿病は歯周病を重症化させやすく,歯周病が糖尿病を重症化させる原因の一つにもなっています。重度の歯周病患者では炎症細胞から産生されるサイトカインという物質がインスリン抵抗性を惹き起こし,血糖値のコントロールが出来なくなると考えられています。
歯周病原因菌による炎症から血の固まりができやすくなるため,動脈硬化や心筋梗塞や狭心症などの原因となります。また,心臓の内側にある心内膜の炎症を引き起こし,細菌性心内膜炎もおこします。
嚥下機能低下により歯周病原因菌などが肺に誤って入ってしまうと肺炎の原因になります。通常では誤嚥された細菌は速やかに肺胞のマクロファージなどの細菌によって排除されますが,免疫力が低下していると肺炎になります。高齢者の肺炎を減らすには,お口のケアがきわめて効果的です。
歯周病により体内に産生される物質が,血流を介して胎盤に流れ入り早産を引き起こします。歯周病に罹患している妊婦は,早産に対し4倍,低体重出産に対し5倍のリスクがあると報告されています。お口のケアは,お口の中だけでなく,全身の健康のためにもとても重要です。
□ ブラッシング時に出血する。
□ 口臭が気になる。
□ 朝起きたときに口の中がネバネバする
□ 歯肉がむずがゆい、痛い。
□ 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
□ かたい物が噛みにくい。
□ 歯が長くなったような気がする。
□ 昔より前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
※上記の項目3つあてはまる
油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。
※上記の項目6つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。治療が必要です!
※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいます。放置していると数年で歯が抜けるかもしれません!
いますぐ、歯医者へ!
毎日歯磨きをしているのに虫歯ができてしまうとお悩みの方も多いのではないでしょうか?
虫歯の治療は嫌ですよね。
実は虫歯になる原因は歯磨きだけではなく、人それぞれ違うのです。
私たち歯科関係者も毎食後必ず歯磨きをしているわけではありません。
昼間は磨かないドクターも
います。
それでも虫歯ができないのは、自分の虫歯のできる原因を知っているからです。
皆さんも参考にして虫歯を予防してください。
まず、虫歯ができるメカニズム・・・・
虫歯菌お口の中に居て、歯の表面にあるバイオフィルムという膜に感染します。
キッチンの排水溝やお風呂などに出来るヌメリがバイオフィルムです。
このバイオフィルムの中で虫歯菌は、糖分を餌に住み着き、歯を溶かす酸を出します。
溶かされ続けると虫歯になります。
お口の中の唾液には、酸を中性し歯を守る成分があります。
唾液による中和で虫歯に
なることを防いでします。
では、虫歯ができる5つの原因です
歯磨きが上手く出来ず歯垢が残ってしまうと、虫歯菌が食事のたびに大量の酸を出すため、唾液の中和力が追い付かず虫歯になってしまいます。
まず、自分がどこまで汚れが取れているかを知る必要があります。
薬局などで売っている赤色の歯垢染め出し液でチェックしてみるとよくわかります。
歯ブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロスなどで8割の歯垢をとることができれば虫歯が予防できます。
自分歯並びやお口の状態にあった道具選びが大切です。(予防の専門科の歯科衛生士が
お選びします)
食事をするたびに虫歯菌は酸を出し歯を溶かしにかかります。
また、甘いものは虫歯菌が酸を作りやすい食べ物です。
間食し頻繁に口の中に食べ物があるといつも酸が出ている状態になり中和が追い付かなくなり虫歯になります。
出来るだけ決まった時間に食事をし、飲み物を無糖の物に変えるこれだけでだいぶ改善します。
また、よく噛むことで唾液の量が増えるので中和しやすくなるります。
人それぞれ、髪の質が違うように歯の質も違います。
歯の質を強くするにはフッ素が効果的です。
普段使っている歯磨き粉をフッ素入りにして、たっぷりと使いフッ素を塗りこむようにしっかり磨いてください。
うがいを1回~2回にして、歯磨き粉の味が残るようにすると効果的です。
歯磨き粉が苦手な方はフッ素の洗口剤をお勧めします。また、お子さんの虫歯予防に一番効果があるフッ素の使い方はフッ素洗口です。
生え代わりの時期に数年感、毎日フッ素洗口していると高校生ぐらいになってもその影響があるとデーターがあります。
歯医者で定期的に歯科専用のフッ素を塗布し、自宅で毎日フッ素の歯磨き粉を使うと虫歯にならない強い歯になります。
虫歯菌の代表であるミュータンス菌がもともと多い人は、ミュースタンス菌から出す酸が量が多くなるために虫歯になりやすくなります。
ミュータンス菌は親から感染する菌で、親が口に多くの菌を持っていて2歳くらいまでにスプーンなどを共用して食事をすると感染してしまいます。
ミュータンス菌が多いか少ないかは歯医者で調べられます。また最近は市町村の1.6歳の乳児歯科検診で検査している所もあります。
ミュースタンス菌が多い場合はフッ素ジェル「ホームジェル」が効果的です。
よく耳にするキシリトールもミュータンス菌の活動を弱めます。
1日数回キシリトールのガムやタブレットを食べると
効果があります。
唾液の量や力が減ってしまうと虫歯菌の出した酸を中和が難しくなり、
再石灰化することができずに虫歯になります。
特に自律神経の薬や高血圧などの薬を飲み始めると唾液の量が減ってしまいます。
唾液の力が弱い場合は中和や再石灰化に時間がかかります。
唾液の力の改善は難しいので間食を控えたり、質を量でカバーすることが大切です。
唾液腺マッサージや食後に100%のキシリトールガムを噛み、唾液の量を増やすようにします。
集約すると
まず、自分にあう歯磨き方法を知る
だらだら食いや甘いものを控えて歯が酸で溶ける時間を減らす
食事はよく噛んで唾液の量を増やし酸を中和させる
家ではフッ素を使い歯の質を強くし、定期的にプロのケアにかかる
1日数回キシリトールガムやタブレットを噛んで唾液を増やす
です。これであなたも虫歯で治療に通うことが減り
お口年齢が若返ります!